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12 結婚四回落第生

宇野千代 (作家)

私はどうも、結婚式と言うのが苦手です。こんな席に立って、お目出とう、と言ったりするのが、一番、苦手なのです。どうも私は、こんな結婚式などに出席するのが、一番不似合いな人間ではないか、と思うからです。
 
みなさんもご存じのように、私は、結婚という学校の落第生だからです。
四回も落第しました。こんな念入りな落第生が、お目出とう、などと言うのは、何だか可笑しいと思うからです。いえ、落第したから、どうかあなた方は落第しないようになさい、と言えば言えるのですが、この、落第しないようにするといういうことが、ちょっと口で言うほど、生易しいことではないのです。
 
私は四回も落第したのですから、あ、また、ここで落第するな・・・・、ということが、勘で分かるのです。
ここだ、この曲がり角で引返さなければ、ということが分かっているのに、やっぱり引返さないで、そのまま突き進んでしまうのです。私の結婚生活は、いつもここでおしまいになりました。
 
この時期が来るまでは、私は相手に対して持っている、自分の恋愛感情のままに行動すればよかったのですけれど、ここまで来ると、単に、恋愛感情だけではない、男と女の間にあるに違いない、何と言うのでしょうね、真の意味では友情、とでもいうものがなければ、その生活を続けて行くことが出来ない。それが私にはなかった、とでもいうのでしょうか。
 
しかし、結婚式の当日にはもちろん、だれでも、私たち二人の間には、そういう友情がある、と確信するものです。
どうか、落第生の私のこの感想が、お若いお二人のある時期に、ご参考になりましたら、仕合わせです。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

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投稿日:2018年2月7日 更新日:

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