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8 あうんの呼吸


松平康隆 (元日本バレーボール協会専務理事)

本日はおめでとうございます。ひとことお祝いを申しあげます。
 
夫婦というものはいうなれば一生の「コンビ」だと思います。「コンビ」といえば、私は昔からバレーの「コンビ」をいくつも創ってきましたが、まずその第一条件は二人の相性が合うということです。本日のお二人はその点はまず問題ないとお見受けいたします。
 

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しかし「コンビ」は、相性が合うだけでは成り立ちません。
現実生活のさまざまなできごとは、相性が合うだけではとてものり切っていくことはできません。お互いに思いやり、いたわり合って、そのとき、相手がいま自分に何を求めているかということを、す早くキャッチする気持が必要とされます。
黙っていてもお互いの目と目で通じ合えるもの・・・つまりひとことでいえば「あ、うんの呼吸」がなければならないんです。この「あ、うんの呼吸」がない「コンビ」は本ものとはいえないでしょう。
 
バレーのシーンを思い出して下さい。トスをあげるセッターとそれを打つスパイカー、この「コンビ」の一瞬のタイミングは、まさに「あ、うんの呼吸」そのものなんです。次々と迫ってくる敵の攻撃に対し、それを打ちくだくために、一瞬の間に時間差でいくか、クイックでいくか、それもAとBとCの中でいま最も効果的なものは何かを、両者が同時に判断し、そして見事に展開してゆく・・・これは「あ、うんの呼吸」を身につけた「コンビ」ならではのわざであります。
 
 
さらに私はここでもうひとこと申し上げたい。それは調子のいいときに使えるだけでは、本当の「コンビ」ではない、ということです。”ここぞ”というピンチのときこそ、本領が発揮できる「コンビ」でなければ、それは「コンビ」ではないということです。もうだめだ!というドタン場にあってこそ、力を発揮し、形成を逆転できる「コンビ」・・・「コンビ」とはそういうものだと思います。”勝つか””負けるか”、”メダルがとれるか””とれないか”という正念場のときにこそ真価が発揮できる・・・それが本当の「コンビ」です。
 
私はお二人に、そういう本当の「コンビ」になってもらいたい。これから先、いろいろなことに出会うでしょう。苦しい体験をされるかも知れないが、そういうときにこそ手に手をとり合って、”本当に結婚してよかった”という「コンビ」であってほしいと思います。
そしてどうぞ、人生の”金メダル”を獲得してください。

「ここ一番役立つ有名人・名スピーチ集」 より

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公開日:
最終更新日:2018/08/17

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