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34 愛とは意志に基づく行為 結婚生活

トム・アンダーソン

海岸に立つ別荘へと向かう車の中で、私は自分の心に誓った。二週間の間、優しい夫、そして父親でいよう。そして、徹底的に愛情を注ごう。「もし」とか、「それと」とか、「でも」とかは禁句だ、と。
 
私がそう決意したきっかけは、車のテープデッキで聞いたコメンテーターの言葉だった。コメンテーターは聖書の一節を引用して、夫が妻に思いやりを示すことの大切さについて語っていた。その後、彼はさらにこう付け加えた。
 
「愛とは意志に基づく行為です。人は愛そうと思うことができるのです」私は内心、認めざるを得なかった。身勝手な夫であったこと、我々の愛情が自分の無神経さによって薄れていたことを。実につまらないことだった。
 
のろのろしているとエヴァリンに文句を言ったり、自分の観たいテレビのチャンネルを無理強いしたり。でも、今日からの二週間はすべて変えてみせる。
 
そして、実際そうなった。別荘の戸口でエヴァリンにキスし、「その新しい黄色のセーター、なかなか似合うじゃないか」と言った瞬間から。
「あら、トム、気づいてくれたの」彼女は驚きつつも、うれしそうに言った。
 
長時間の運転の後で、私は座って本でも読みたかった。ところが、エヴァリンは海辺を散歩しようと言い出した。私は断りかけたが、その時思った。エヴァリンはこの一週間ずっと子どもたちとここにいたわけで、今彼女は私との時間を求めているのだ、と。そして、子どもたちが凧揚げをしている間、我々は海辺を散歩することにした。
 
 
そんな風にして時が過ぎていった。エヴァリンが支度に手間取り、二人でのディナーの予約に遅れたときも私は口をつぐんでいた。休暇を最後まで、のんびりと幸せな気分で過ごした。ずっと愛情第一で行こう・・・私は改めてそう誓った。
 
ところが、別荘で過ごした最後の夜、ベッドメイクをしていたエヴァリンが何とも悲しそうな表情で私の顔をじっと見た。
 
「どうしたんだい?」私は尋ねた。
「トム」彼女は苦悩に満ちた声で言った。「あなた、私に何か隠してることない?」「何のことだい?」
 
「あの・・私、何週間か前に健康診断受けたじゃない・・先生が・・あなたに何か私のこと言わなかった?あなたこの頃、すごく優しくしてくれるけど・・私、もう先が長くないのかしら?」
 
すべてを呑み込むのにしばらくかかった。そして、私は吹き出してしまった。
「違うよ、ハニー」私は彼女を両腕で抱きしめて言った。「君は死なないよ。僕が生まれ変わったのさ」

『偉大なる選択』 スティーブン・R・コヴィー著より

 

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